声帯のお話
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~思い浮かべてください~

赤ちゃんの声って?
おじいちゃん、おばあちゃんの声って?


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《声》は息で“声帯”を振動させて音になります。
その“声帯”は大変弱く、壊れやすいものです。
そして“声帯”自体は鍛えて強くすることはできません。
“声帯” は消耗品 なのです!

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人は、生まれた瞬間から死ぬまで、 生きる為に、毎日“しゃべり続け”ます。
“しゃべり続ける”ということは、 消耗品である“声帯”を毎日消耗し続けるということです。

ー赤ちゃんの声って?ー
高く澄んでいて、元気いっぱい。

ーおじいちゃん、おばあちゃんの声って?ー
低くしゃがれて、張りがない。

それは 普通に生活しているだけで、“声帯”はすり減っていく ことを表しています。

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“ボーカリスト”はもちろん、“アナウンサー”や“俳優”のように
《声》 を商品として使う職業の人たちは、 常に“いい声”を持ち続けなくてはなりません。

その為には“声帯”への負担を極力軽くし、 また“声帯”の《ケア》も欠かせません。
それによって、 理想的な発声ができること、また  “ボーカリスト”としての寿命も決まってしまいます。

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“声帯”にポリープなどができてしまったら、 たとえ手術で切除して、薬を飲んでも、
それは一度メスが入った喉。
喉は弱くなり、以前と同じようにはいきません。

最悪の場合、 常にしゃがれ声で、音域も低く狭くなってしまいます。
そして、若い人でも、あっという間に  おじちゃん、おばあちゃんの声に近づいてしまいます。

これは決して大袈裟な表現ではありません。
残念なことに、私が何例も見聞きしている事実です。

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《声》を使う職業の方、目指している方、
ぜひ“声帯”へ過度の負担がかからない 《正しい発声法》《ケア方法》を習得してください!
そして “声帯”は、過保護すぎるくらい大切に大切に扱ってあげてください。

“声帯”は消耗品です。

一度壊してしまったら、決して元には戻りません・・。